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「現物買い」×「信用売り」のクロス取引で優待タダ取り
株主優待を目的に株式を購入する際に、一番怖いのは株価の下落によって優待品以上の損が出てしまうことです。
特に権利落ち日の後は、こぞってその銘柄が売られてしまうので、購入価格よりも株価が割ってしまうことはよくあることです。
しかし、「クロス取引」を使えば株価の下落を気にせず優待を手に入れる事ができます。
「クロス取引って?」
クロス取引とはつなぎ売りとも言われ、証券会社でも推奨しているリスクの無い、安全な取引方法です。
購入したい銘柄を、信用取引の売りと、現物取引の買いを同時に行うことがクロス取引といいます。
現物株の損を帳消し
保有している現物株の株価が下がると、もちろん損をします。
そこで、同時に信用売りを同時に出すと株価が下がると儲かるので、損を帳消しにできるのです。
つまり実質タダで優待品を獲得することができます。
これがクロス取引です。
これを知らないと損をする!?クロス取引の4つのポイント

ここまでの説明でクロス取引のメリットは分かったと思います。
しかし、何も知らずにクロス取引を行うと優待を獲得できなかったり、損をするリスクがあります。
そのリスクを以下の4つのポイントで説明いたします。
- 寄付き前に「成行」で現物買いと信用売りを同時に
- 権利落ち日以降に「現渡」取引を行う
- 手数料はかかるし配当は貰えない
- 「逆日歩」で株主優待以上の金額を払うことに
それでは各ポイントごとに詳しく見ていきましょう。
寄付き前に「成行」で現物買いと信用売りを同時に
クロス取引の方法ですが、信用取引できることが前提ですので、できない方はまずは信用取引口座の開設を行いましょう。
信用取引ができるようになったら、ここでようやくクロス取引のスタートです。
権利付最終日までの寄付き前までに現物買いと信用売りを同じ枚数・同じ株価で出すようにしてください。
ザラバや引けでのご注文は、直前値から株価が変動する可能性があり、不公正取引に該当する場合があります。
平日であれば、市場が閉まっている「15:00以降~翌日9:00」までだったり、お昼休憩の「11:30~12:30」の間に注文を出しましょう。
権利落ち日以降に「現渡」取引を行う
現物買いと信用売りを行い、株式を保有したら、権利付最終日が過ぎるのを待ちましょう。
権利付最終日のほとんどはその月の月末がほとんどですが、中には月の半ばだったりしますので、各銘柄情報を確認しましょう。
権利付最終日の詳しい見方はこちらのカレンダーを元に紹介しています。
権利付き最終日の翌日になったら「現渡」取引をすることで、
最後の現物売りの手数料と信用決済手数料がかかりません。
これは信用売りの銘柄を自分の保有している現物買いの株式でお返ししますね!ってことになります。
最初の保有するための手数料はかかりますので、ごめんなさい。実質タダではなかったですね。
しかし、証券会社もこの手数料のために、クロス取引を推奨してますので、証券会社と投資家はお互いWIN-WINの関係ですね。
手数料はかかるし配当は貰えない
手数料はいくらかかる?
上記で説明した通り、手数料はかかります。
そこで詳しい手数料の仕組みを説明いたします。
SBI証券で40万円分の銘柄を例に手数料の仕組みを解説
お取引 | 手数料等コスト計算 | 金額 | |
---|---|---|---|
現物買い | 手数料 | 275円 | 275円 |
信用新規 売り建て 短期 (15営業日 |
手数料 | 198円 | 198円 |
貸株料 |
貸株料は、(最低で)2日分の費用が必要となります。 400,000円×3.9%×2日分/365=『85円』 |
85円 |
|
現渡し | 手数料 | 現渡にかかる手数料は0 円 | 0 円 |
コスト計算 | 275円+ 198円+ 85円+ 0円 = | 558 円 |
この手数料計算を元に、優待品の価値よりも手数料が上回らないようにしましょう。
配当は貰えない?
クロス取引は配当は貰えません。
権利日を跨ぐので配当も貰えると勘違いする方は多いですが、
信用取引で空売りした株を保有して権利確定日を過ぎた場合は、信用取引の買い手に配当相当額を支払わなければいけません。
これを、「配当調整金」といいます。
なので、クロス取引では、優待は貰えるが、配当は貰えないのでご注意ください。
「逆日歩」で株主優待以上の金額を払うことに
クロス取引で一番気を付けるポイントがこの「逆日歩」です。
逆日歩とは、信用売りが多すぎて証券会社の株が不足した時に調達する際にかかる費用です。
この際に、投資家にまでにその費用の負担がかかってくるのが逆日歩というものです。
場合によっては、優待品の価値を上回る逆日歩がかかる場合があり、損をしてしまうケースがあります。
逆日歩の計算方法
1株あたりの最大基本金額(株価によって異なる)×適用倍率(最大10倍)×日数×株数
このように事前に逆日歩の最大金額を計算して、優待品の価値が逆日歩+手数料を上回っていれば何の問題もないですね。
逆日歩の計算は面倒!そんな人には一般信用取引
信用取引には「制度信用取引」と「一般信用取引」の2種類があります。
この一般信用取引を利用すれば逆日歩はかかりません。
制度信用取引と一般信用取引の違い
制度信用取引
- 返済期限は6カ月
- 証券取引所が定めた一定の基準を満たした銘柄
- 逆日歩が発生する
一般信用取引
- 返済期限は無期限
- 上場株式の中から証券会社が独自に選定
- 逆日歩は発生しない
銘柄は証券会社によって限定されますが、この一般信用取引を利用すれば逆日歩はかからずクロス取引を行うことが可能になります。
証券会社によって一般信用取引できる銘柄は違うので、クロス取引におすすめの証券口座の紹介いたします。
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